アルコール依存性を認めた私はアルコール医療総合センターがある成増厚生病院に行った。
受付でアルコール依存性について相談したいと伝えると会議室に通された。
暫くすると男性のスタッフの方が入ってきた。どうやら予約制だったようなのだが、嫌味の一つも言わずに親切に対応して頂いた。
一通り病院のシステムなどを説明してくれ、入院を前提とした検査ということで予約が必要だと言われた。
「入院が必要になりそうですか?」
「ご本人さんを見てみないことには。」
「あの、僕が本人なのですが。」
「あっ、そうなんですか。」
どうやら素面の本人が1人で来ることは殆どないそうで家族か何かと思ったようだ。そして緊急性が低いと判断されたのか別の病院を紹介されて相談は終わった。
その時はアルコール依存性の本は手当たり次第読み漁り、禁酒セラピーから逆に飲酒を勧めている本も読んでいた。
そしてそこからアルコール依存性に限らず飲酒をすることは合理的でないと結論づけた。今までと180度考えが変わっていたのである。
今までは物凄く辛い断酒も知識が増え、考えが変わると今までみたいな辛さは僕の場合は激減した。相談に行った時に1、2週間は断酒にも成功していたので暫く様子をみることにした。
そして断酒が1ヶ月を過ぎた頃になると幸い飲みたいは気持ちは殆ど現れなくなった。
僕がまた飲酒をするのは、それから数年後に旅行に行った時だ。
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