酒を飲みすぎた時、検査でγ-GTPなどの数値に異常が出た時、体調を崩した時などは、お酒を控えようと思ったことがある人も多いかと思います。
アルコール依存性も、はたから見ると信じられないかもしれませんが、お酒を何とかしなくてはという気持ちは持っているのです。
そこでお酒を止められればいいのですが、止めようとはなかなかせずに控えようとなる訳です。いわゆる節酒です。
しかし、この節酒ほど難しいものはないです。お酒を控えようと思うくらい飲んでいた人が、例えば、今後は生ビール一杯で済ますのは並大抵なことではない。それなら断酒の方が僕は難易度から言うとマシかと思います。
アルコール依存性になる前にも飲みたくなる気持ちはありました。
でも、アルコール依存性になってからの飲酒欲求の強さは以前のそれとは比べものにならないくらい強いものでした。
仮に飲酒欲求のMAXが100だとすると、アルコール依存性以前の飲酒欲求は10にも満たないくらいです。
それがアルコール依存性になってからの飲酒欲求は80くらいはありました。
そして何か感情を揺さぶるような出来事があるとすぐにMAXの100になるという感じでした。
あくまでも個人的な感覚です。
それが断酒をしているうちに飲みたい気持ちが段々と薄らいできました。
それこそアルコール依存性以前の飲酒欲求に近い所まできたのです。
そこからが本当の勝負ではあるのですが、当初の強烈な飲酒欲求からは解放されました。
しかし、節酒を試みていた頃は飲酒欲求の強さは80から減るどころか、1、2杯飲めば、すぐに90くらいなってしまいました。
苦しんで苦しんで仮に数日とかは耐えられたとしても、1週間はもちませんでした。数週間、1ヶ月、ましてや半年、1年となったら結果は火を見るよりも明らかです。
落ち着くまでは大変かもしれないけど、10に満たないの飲酒欲求で断酒をするのか。
飲んでいる間は常に80〜90くらいの飲酒欲求で節酒するのか。
同じく大変なことに違いないですが、僕は断酒の方が断然いいと思っています。
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